社会福祉法人 青山里会 理事長
近藤 辰比古
こんどう たつひこ
社会福祉法人青山里会は、昭和49年6月1日、四日市市山田町において小山田特別養護老人ホームを開設、事業を開始してから今年で50年という節目の年を迎えました。
青山里会では「医療と福祉」の一体を目指した小山田総合福祉施設群をはじめ、その時代や地域のニーズに対して挑戦を重ねることで、さまざまな福祉サービスを展開してまいりました。さまざまな過程を経た今日、地域に信頼され、必要とされる法人として50周年を迎えることができたのも、皆さま方のお導きのたまものと感謝申し上げます。
青山里会は、医師としての英知と科学性を併せ持つと同時に、老人福祉に関しても深い造詣がある、川村 耕造理事長(初代)、川村 陽一理事長(第二代)兄弟により創設され、その強力なリーダーシップの下、先進的な取り組みを行う全国でも有数の介護・福祉サービスを展開する大きな組織に発展しました。その川村 耕造理事長は平成5年に志半ばで急逝し、その後を受けて理事長に就任した川村 陽一理事長も、平成30年に任期途中で他界されました。
お二人の強力なリーダー亡き後を引き継いだ、落合 将則理事長(第三代)は、職員自らの手で、法人の新たな道しるべとなる法人の理念と目指す職員像づくりに着手し、さらに職員自らが組織として経営・運営する仕組みづくりを確立し、職員一人一人が力を合わせ、職務に取り組むことにより成長していく組織への進化を掲げ、青山里会は新たな法人へと生まれ変わりました。
このように、青山里会は先人から受け継いだ福祉理念を堅持しながら、時流と地域のニーズに沿って、変化と進化をし続けてきました。
私は、令和5年に落合 将則前理事長からバトンタッチを受け理事長に就任しましたが、青山里会に入職して以来、三代にわたる理事長の下で、さまざまな業務や先駆的な取り組みにも携わることができ、その過程で多くの方々と出会うことができたことは大きな財産となっています。
50周年を迎え、先人たちの思いを引き継ぐだけでなく、さらに青山里会を成長させ、地域福祉に寄与し続けていかなければならないと決意を新たにしました。
青山里会は、これまでの50年の歩みを礎とし、これからも、役員・職員一同が結束し、これまで培ってきた経験と知識、そして出会いを大切にし、日々学びを深め、より一層発展させ、福祉事業で地域共生社会の実現に貢献していくため、職員と共に精いっぱい努力をし、常に新しいことにチャレンジしていきたいと考えております。
これからも、地域に信頼され、必要とされる法人づくりを進めてまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
「Change & Challenge」
私たちは、変化を恐れず、新しいことに挑戦し続ける
現在は10地区、39施設で福祉事業に取り組む青山里会ですが、その始まりは創業者である川村 耕造の「家族への想い」でした。
そこから始まった青山里会は、老人福祉と医療の連携だけでなく、介護別老人ホーム体系の確立、地域ネットワークの形成など多くの取り組みをしてきました。
こうした50年の歴史を、年表とともにご紹介します。